その時が私にも来たようです。

「ひいおばあちゃん、いつも鼻に干しぶどうつけてるの、何で?」
「こらっ」
母にたしなめられた日の事、よく覚えている。

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幼い頃、その真っ黒なすこしシワシワのぷっくりしたモノが謎だった。目の脇にもある。視界に入って邪魔じゃないのかな?鼻かむとき、ちゃんとかめないんじゃないのかな?
いつもは怖いひいおばあちゃんも、このときは苦笑いしていた。
小学校に上がる頃、「千昌夫」の存在を知りあれはホクロなのだと知った。

でも、そんな大きなホクロをつけているクラスメートはいない。どのタイミングで出来るのだろう。あれは顔につけたくないな。
こんな事をつい最近思い出したのは
顔をマッサージと称してなでくり回していた時、
膨らみが手にひっかかったからだった。
初めはかさぶたかとも思い、コリコリと爪で引っ掻いていたのだが、取れない。

「げっ、これ、ホクロじゃね?」
右目尻下、長い間シミがあったのだが、昔通った化粧品の講習会で
「スキンケア時にオイルで叩いて皮下の血管に流し込めばだんだん崩れて消える。私は実践して消えた」と販売員のオバサンが言っていたので、
素直に信じ、テチテチと叩いていた。

それが、1ミリ位、膨らんできてるように見える。
産まれて丁度半世紀を迎えた年。子育てもほぼ終わり、やっと自分に時間がかけられるようになってきたのに、これかい。このタイミングだったのか。
このホクロ、ベースクリームひっかかるし、ファンデーションでも消えない。
何よりそのうちどんどん増えて、ひいおばあちゃんみたいになるのでは?という恐怖もある。
シミシワ対策は、美容のベージにあるが、
ホクロの誤魔かし方はどこにもない。
今はまだ1ミリだが憂鬱である。